ガラスは本当に難しい⑦で、3本のガラスを焼成したのが2月17日、↓の写真を撮影したのが2月18日。以来、私がこのカトラリーレストを食事の度に使用、自分で果たして日常使いに耐えうるのか、毎食試しています。(ただし金属のナイフフォークなどを置くカトラリーレストとしてではなく木製の箸を置く箸置きと使っている回数が多いので、純粋なお試しとは言えないですよね笑)
現在2週間以上が経過、元気よく働いてくれています。先日主人が1本を思いっきり床に落としましたが、大丈夫でした笑
ちなみに徐冷がしっかりと行われていなかった水色のカトラリーレスト(9本焼成したもののうち1本は割れてしまったはもの)もまだ元気よく働いてくれています。割れる、割れないの差は紙一重??
そんな運に頼るような考えではまだまだ半人前。
もっといいものが出来ないか、あれこれとない知恵をしぼっています。
とりあえず最近バイブルのように頼っている、ブルズアイのHP。
(いつも同じ記載をしていて申し訳ないのですが、素人翻訳です。お持ち帰りは固くお断りしています。)
At Bullseye, to ensure uniform cooling and proper
annealing of large-scale work, we monitor temperatures
at multiple points within the kiln during firing.
Our multiple-point temperature monitoring system
involves the use of thermocouples and a pyrometer. The
pyrometer displays temperatures that are sensed by the
thermocouples, which are placed at two or more locations
(和訳)
ブルズアイでは均一の温度下降と(特に大きな作品の)適切な徐冷を行うため、作品を焼成する途中、電気炉を複数個所でモニタリングしている。この複数か所のモニタリングは熱電対と高温計を使って行われている。高温計は電気炉の複数か所に設置され、熱電対で感知された温度を表示する(図1)
説明をざざっと読むと、電気炉の壁に(電熱線を避けて)ドリルで穴を開けて、器具を差し込む。。。などの記載があります。もうひとつ。
If the cooling rates recommended in Bullseye’s
“Annealing Chart for Thick Slabs” (page 6) are used,
and the temperature difference between top and
bottom thermocouples is not greater than 10°F (5°C)
during the anneal cooling stages, good annealing
(素人翻訳です。お持ち帰りは固くお断りしています。)
ブルズアイ社の「厚みのある作品のための徐冷チャート」が使用され、徐冷中、(訳者注:ガラス作品の)上下の高温計の温度差が5℃以内なら、徐冷は成功した、ということができる。
そんなあ。。。大切な大切な電気炉に穴をあけることなんて出来ない。。。本当に大きな、プロの作品ならこういった装置も求められているかもしれないけれど。。。
そして、徐冷中の作品の温度管理も、そこまで徹底できない。。。
でもひとつだけとても勉強になりました。ブルズアイ社は、このようなことまでして、電気炉の温度管理を徹底しているのだ、ということを。プロフェシャリズムここにあり!
その考えを少しでも自分の電気炉に活かすこと、出来ないかなあ、と考えました。
そこでガラスフュージング界の人気ユーチューバー、つぎやんさんの動画を思い出しました。
この動画から得たヒント、実はたくさん!
1)やはりデジタルで温度管理したいなぁ。でないと、⑦で書いたように、特に徐冷時、炉の番人になってしまう
→なんと、七宝焼き電気炉に接続できる、デジタル温度調整器なるものを発見!大枚をはたくことになるのですが、今後のガラスフュージングに絶対に必要と判断、主人に頼み込んで購入することにしました。(今月、自分のお誕生月だし) もうすぐわが家に到着します。
2)のぞき窓をふさぐ
→私の電気炉にはちゃんとしたのぞき窓専用の蓋がついています。いままでは七宝焼きをやっている時のくせ(七宝焼きでは、炉の中に入れてある胎(七宝焼きでは、銅板の素地にガラス質の釉薬をのせて焼成します)の状態を目視で確認しながら焼成します)で、窓は開けっぱなし。ガラスフュージングの時は、ちゃんと閉めることにします。
3)支柱を使う
→今までは炉の底に焼成用の板を敷き、作品を焼成していました。支柱を使うことで作品に高さを持たせ、炉内の熱の循環をよくさせることで、なるべく炉内の温度を均一に保つことを目指す。
これらの条件が揃ったら、また実験⁈をしたいと思います。
早くその日が来ないかな~~座学も大切だけれど、そろそろガラスを焼きたいな~~
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