先週は少し根を詰めてガラスフュージングをしていたので、金土日の三日間、お休みしました。少し離れてみると、お休みになるし、根を詰めていた時には考えつかなかったひらめきがあったりして、とってもいいですね!もっとも、そんなに偉そうに言えるほど、平日、ガラスフュージングに集中しているわけではないのですが。
ここのところ突き詰めている端材利用、あともう一歩、と思い、昨日↓を組み立てました。100パーセント端材利用です。今回はデジタルの秤でちゃんと0.1gまで正確に計量し、直径10cm、厚さ6㎜の円を目指しました。コツというのかな、端材をなるべく均等な高さに積み上げました。あとは外周を整えました。ガラスはエフェトレです。
真ん中にきゅうりの切れ端のようなものを入れていますが、実は先週カトラリーレストの焼成に失敗したものです。もう何十本も焼いているので油断したせいか、温度管理を間違えました💦 (私の電気炉は例のデジタル温度調整器で温度管理していますが、時折、ダイヤルのつまみを操作して、温度が急激に上昇したり、緩やかに上昇したりするようアナログ管理しています。今回はダイヤルを回すタイミングが遅くて、失敗しました)
カトラリーレスト、本当は綺麗で長細い直方体で、真ん中にガラスの粒がゴロゴロと載っているいつものデザインに出来上がるはずが、温度調整失敗で太いソーセージのような単なる棒に焼き上がり、ため息。。。それにしても自分の作品でよかった。他の方の作られた作品だとしたら、申し訳なくて。
とまれ、土台は完成。ここ数回の焼成で学んだので、アニールソーク(徐冷キープ)だけで3時間、合計8時間半ほどのプログラムです。
そして今朝、炉から出したら、大成功!
うれしくて旦那を引っ張りだして、外で記念撮影☀
これならコールドワークなしで、スランピングいける!
今度はスランピングで失敗しないよう、ちゃ~んとパーフェクトプライマーをふりかけてスランピングしようっと~💛
そうそう、端材利用の海外サイトで、こちらも面白いです。(日本語字幕が??ですが笑)
最近、また大好きな「赤毛のアン」やプリンスエドワード島関係の本を読んでいます。
(このご時世、とても癒されます)
塩野米松さん著の「赤毛のアン」の島へ、というエッセイに、どっきりさせられた一節があります。少し長いのですが、転記させてもらいます。
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クラフト・ショップには、特徴のある作品が並んでいる。完璧に仕上げられた職人の仕事や規格ぴったりの大量製品を見慣れている日本人には、プリンス・エドワード島に住む手工芸家の作品に不思議な魅力を感じる。よく見ると、ひとつひとつが違うのだ。手作りなのだから当然だが、同じように作らなければならないという考えがないらしいのだ。ある人に聞いてみると、こんな返事が返ってきた。『みんな作りたいから作っているんだよ。作るのが楽しいんだ。作るのが嫌いになったらやめられちゃうの。だから、木で鳥を作るのが楽しくて好きだと思ったら、作り始めた最初っからその人は"木の鳥を作る人”というわけさ。もちろん、上手とか下手とかはあるだろうけれど、それは買う人が選べばいいんだよ。形が整っていればよく売れるというわけじゃない、心だよ。もし君がガラス細工が好きで作品を作ったら、今から君はガラスのクラフトマンさ。』
家で人形を作るおばさんも、切り抜いた木に色を塗るおじさんも、昨日会社を辞めて石にフクロウの絵を描く青年も、みんなクラフトマンで、彼らの作品は、ちゃんと店に並べられるのだ。クラフトに限らず、パンやケーキ、ジャムなどの手作り品も同じように扱われる。
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とても心に沁みました。私のモットーは「美しくて丈夫なガラス作品を作る」ですが、そのために日々無理をしていないだろうか。焼成した作品のちょっとしたでっぱりや欠けを気にして、くよくよしていないだろうか。ガラスの勉強も作品作りもSNSも。。でいっぱいいっぱいになっていないだろうか。。。。。
もちろん全て好きだからやっているのですが、私は気をつけないと根を詰めるタイプ。時折ほっと一息ついて、肩を楽にして、休む必要もある。まずは自分が楽しくなければ、いい作品はできないな、と心から思いました。
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