先週後半、2回目のモデルナ接種。わたしはそんなに若くはないのですが、それなりに副反応が出て、数日は炉から遠ざかっていました。
でももう大丈夫、復活しました!
ここで大満足の出来、と思っていたガラスでのお絵描きですが。。。
一晩経ってみたら。。。
ご覧になることはできるでしょうか。
左側、黒いおさかなを通って左上から右下に向かって、割れ目が出来てしまっていました。。。
その時は、額に入れた時、2㎜の透明ガラスのところに3㎜のガラス作品を押し込んだので、無理な力がかかってヒビが入ったのかと思いました。そこでまたまた師匠に相談。折り返し、「プログラミングや徐冷は問題ないと思いますので、額に押し込んだときにガラスに負荷がかかってたのが原因かと思います。またモレッティの場合、白を使ったとき割れやすかったりすると聞いたことがあります。※白が固めなので他のガラスと合いにくいことがあるみたいです。白の粒やミルフィオリが少し引っ張っちゃってたところに額の力が加わって割れたのかもですね。手直しとなると仰せの通りフリットか何かで見えにくくするくらいかな・・・タックフューズでいいと思います。ただし温度上げる時、いつもより慎重にあげないと温度差でパックリいっちゃうかもしれないのでご注意くださいね」という、とっても優しくてためになるアドバイスが。
そこで、表から割れ目が目立たないようにフリットをかけたりして、再度焼成。
この絵は額に入れるのは難しいと判断、透明ガラスにいろいろと飾って、台を作ってここにのりづけするつもりでした。
トップ温度は720℃、少し長めに15分ほど焼成しました。プログラム自体は温度を上げるだけで3時間、徐冷キープ6時間、合計14時間ほどのプログラムです。(自然徐冷の時間を含むと炉内滞在時間は24時間くらいです)
そして期待しながら炉を開けてみました。
先回の割れ目は目立たなくなっていましたが、新たな割れ目が出来ていました。。。
裏からみると、もっとわかりやすいです。。
割れ目がガラスの上から下まで2本、魚さんを起点として出来ているのがわかると思います。
このうちこの写真で右上から左下は、最初の焼成の後にできてしまった割れ目。
そして、左上から右下に向かって走っている割れ目が新しくできたものです。
このほかにも、
こちらは表から見た画像ですが、黄色の海藻のあたりに、小さな割れ目がたくさん。。。
黄色の海藻は、高さを出すために、ベースの青いガラスとの間に、3㎜の小さなガラスを1枚挟んでいます。黒いおさかなさん周辺は、1回目の焼成の後、割れ目が走ったので、すこしフリットを多めに足しました。いずれもベースの高さとは6㎜-7㎜ほど違う、厚みが10㎜ほどある場所です。
私なりの考察ですが、高低差のあるガラスを焼成する場合は、徐冷を本当にきちんとして、ガラス内の温度を一定に保つ時間をたっぷりと確保しなければいけないのだと、思いました。ブルズアイのHPには、理想的な徐冷キープは、作品の端から端までの温度差が5℃以内であるべき、との話が出ています。こんなに厳しい条件、私の七宝焼きの電気炉で再現するのはほぼ不可能です。作品の大きさが大きくなればなるほど、さらに徐冷中の作品の端から端までの温度差が開いてしまうだろうし。わたしの電気炉では、高低差3㎜以内が失敗を回避するためのマスト条件だと、自分の電気炉の特性がここでもまたひとつわかった気がしました。
あと、やはり師匠がご指摘してくださったように、モレッティの白は固めなので、たとえ膨張係数が同じだとしても、なかなか他の色のガラスとは合いにくいのかな。。。やはり手持ちのモレッティを少しずつブルズアイに切り替えていく必要があるのかな。。。モレッティのミルフィオリは本当に可愛いから大好きなのだけれど。。。といよいよモレッティとの決別(大げさ笑)を決断しなければ、とも思ったり。。。
ちなみに師匠がご指摘してくださったモレッティの白ですが、幅4㎝のガラス台は、その後、ちゃんと無事に割れたりせずにいきています。両端の白が引っ張り合っているのか、はたまた、そんなに大きな作品ではないからかもしれません。
このまま真夏の海底のお絵描きを終わらせるのは悔しいので、学んだことを活かして、本日、もう一つ作品を組み上げました。でも怖くてまだ炉に入れていません。
明日、トライしてみます。七転び八起き、頑張りま~す!
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