昨日、朝から炉に↓を入れました。そう、一連の、お皿プロジェクトのひとつ、スクエアの白ベースです。
とても可愛らしく焼きあがる予定でしたが。。。。
焼成の上昇途中の泡切り温度キープを過ぎて、いよいよトップ温度(760℃)を目指して急上昇(プログラム上では20分に設定)したところ、炉内温度(上の赤い数字)が、プログラムされた温度(下の緑の数字)に比べ、上がりがとても鈍かったのです(最終的に上下で50℃の違いはあったと記憶しています。)ちなみに下の写真はその時のものではなく、説明がわかりやすいよう、今朝撮影したものです。通常は、この2つの数字の温度差は2-3度以内におさまっています。
で、炉内温度がなかなか上がらないのでやきもきしながらも、ここは忍の一文字で40分ほど耐えました。
その間、炉の上昇がなかなか進まず通常のトップ温度まで上がらないのは、電気炉の故障の一歩手前なのではないか。。。との心配が頭をよぎりました。でも炉を開けると、それだけで温度は下がってしまうので、何とか作品を焼成完成したくて、我慢して待っていました。
やきもき待つこと40分くらい(泡切りからトップ温度までは20分設定なので、20分オーバー)、ようやく設定したトップ温度(760℃)まで赤い数字が上がったので炉を開けてみたらびっくり!! 炉内全体が真っ赤、そしてあの可愛らしいミルフィオリをたくさん載せた正方形は無残にもまん丸に。。。。
そして、わたしは見逃さなかった← 温度計の上の数字(炉内温度を示す)が1000℃となっていたことを!!!
(七宝焼き出身の私は、比較的高温にも慣れていて、この炉で950℃で焼成を繰り返した経験はありました。でも、1000℃って想定外!長時間続けると電気炉が壊れてしまう温度帯だと思われます。)
で、焦ってプログラムを次の段階に進めたら、いきなり炉内の正確な温度(900℃台)が表示され、炉はプログラムに従い、スイッチオフ状態となり、どんどんと冷めていくことに。
この状況を うるさい 何事もデータ重視の旦那に説明するためには証拠写真が必要と途中で気がついて、ぱちり。
プログラム上は急冷の時間帯、717℃まで下がっていなければならないところ、炉内温度はまだ899℃ありました。
中身は無残だし、すぐにでもスイッチオフしたかったのですが、そこは我慢して、その後プログラムがどう動くか見ていたら、その後はちゃんと徐冷プログラムが動いてくれました。
で、冷めてから取り出したものです。とほほ。。。
上の写真、表から。下の写真、裏から。あの可愛らしかったミルフィオリはほぼ溶けて飛んでしまったし、パーフェクトプライマーを事前に離型紙に振りかけたけれど、それでも離型紙が思いっきり裏面に食い込んでいます汗
捨てたいよ~~~見たくもない~~~(作られている方ならこの気持ち、よぉ~くおわかりになるかと)
でも、この失敗経験も何とか活かさなくては。
とりあえずわかったこと。
1)6㎜神話って本当だったんだ!(百均のぼろっちいノギス、お許しください)
2)黄色、さすがに焦げているよね笑 だいたい可愛らしいミルフィオリはみな、どこへ行ってしまったの???
3)【この先重要】 プログラム調整器関連
どうしてプログラムが設定通り動いてくれなかったのか、電気炉が冷めるのを待って理系旦那を引っ張りだして検証。
・ プログラムの設定は間違っていない (旦那に最初、ここを思いっきり疑われました)
・ 熱電対やデジタル温度調整器との配線も特に問題なし (旦那の目視レベル)
・ トップ温度の制御プログラムは動かなかったが、その後、徐冷の際のプログラムは正確に動いた
・ デジタル温度調整器は毎日、ちゃんと電源を切っている。ただし、自然徐冷の際のプログラムの途中(プログラム上ではホールド設定)で電源を切ってしまっていることがある。「ちゃんとプログラムをSTOPさせてから切ること!」←旦那からのご注意
ということで、トップ温度でプログラムが暴走してしまった原因はどうしてもわからず。
4)最後は目視!炉内温度の上昇がデジタル温度調整器上ではちゃんとしていなくても、炉内がどれくらいの温度帯なのか(800℃なのか900℃なのか)くらいは七宝焼きの経験から目視でわかります。なので、デジタルの数字にばかり頼らず、何かおかしいな、と思ったら、せっかく大き目の窓があるので、まずは電気炉の窓を開けて、中身を確認すべし。(ガラスフュージングの際には、どうしても扉側の温度が下がり気味なので、窓は閉めていますが。)
はあ~~~ここのところのお皿制作では、プログラムにのっとって粛々と進めていけばいいと思っていたのですが、そのプログラム自体が何らかの理由で暴走してしまうこともあるのですね。。。
なので焼成中、特に焼成上ポイントとなる点(トップ温度など)や、プログラムの切り替わりのタイミングではきちんと目を光らせている必要があるのですね。
ちなみに気を取り直して昨晩、白い正方形のミルフィオリちゃんをガラスに並べ、本日、再度焼成しています。今のところ、プログラムは正常に動いています。今日はプログラムが暴走しませんように。
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